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「ひだまりスケッチ×365(さんろくごー)」新房昭之監督インタビュー&PV公開!!

2007/12/10

 

またひだまり荘のみんなに会える! ひだまりスケッチの続編が制作決定をうけて、新房昭之に意気込みを聞いたぞ。現在発売中の月刊ニュータイプ1月号では、渾身の描き下ろしイラスト&監督インタビューを掲載中! sそちらもあわせてチェック!!

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「ひだまりスケッチ×365(さんろくごー)」新房昭之監督インタビュー&PV公開!!

説明

またひだまり荘のみんなに会える!「ひだまりスケッチ×365」のTVアニメ放送に先がけてPVを公開!!

著作権情報

©蒼樹うめ・芳文社/ひだまり荘管理組合

 

「ひだまりスケッチ×365(さんろくごー)」新房昭之監督インタビュー

―第2期シリーズ「ひだまりスケッチ×365」(以下「×365」)の制作が決まったのはいつごろだったのでしょうか?

新房: 私のところに話が来たのは、今年の夏くらいですね。「ひだまりスケッチ特別編」を制作していたころにはもう話をいただいていたような気がします。

―その時の監督としてのお気持ちはいかがでしたか?

新房: また「ひだまりスケッチ」の新しい一日が描けるのは、素直にうれしいです。あえてジャンル分けすると、「ひだまりスケッチ」は〝生活もの〟なので、各話で彼女たちの一日を描いた第1期の12話(12日間)では、どうしても表現しきれない部分がありました。それを、皆さんからの第1期への応援や支持があり、こうしてまた制作できることはうれしいし、私も新しい彼女たちの毎日を見たいと思っています。

―「各話で一日を描く」という構成については、「×365」でも継続されることになりますか?

新房: 基本的には、ほぼ継続していくつもりですが、どうしようかなと悩み中です。お話の構成は変えていくこともあるかもしれません。そして、キャラクターの視点もこれまでと変えることもあるかもしれません。朝の目覚めが、ゆのから始まらない日があってもおもしろいですよね。

―そうですね。見てみたい気がします。では、第1期や特別編を通して、監督が感じられた手ごたえのようなものはありましたか?

新房: 第1期の12話は、放送時には時系列がバラバラでした。そこにいろいろな繋がりや伏線を詰め込んだのですが、ある時、それを時系列に並べ替えて、何がどうなっているのかを検証するサイトや同人誌を見る機会があって、「よく出来てるなー」と思いました。自分としては思ってもいなかった部分もつじつまがあっていたりしたので、びっくりしましたね。これは、「×365」をつくる際の資料になっていたりするかもしれません。

―第1期の手ごたえを踏まえたうえで、それを「×365」ではどのように生かしていこうと考えられていますか?

新房: たとえば「ひだまりスケッチ」の背景は、通常の作品とはかなり違います。あれは、最初は視聴者の方から手抜きとか言われましたけど、竜美堂の飯島さん(美術監督)が試行錯誤を重ねて、作品の雰囲気に合う背景を作ってくれました。特に特別編の2本からに関しては、続けてきて積み重ねてきたものが、自分にとっても視聴者の方にとってもなじんでいるのかなと思っています。そして、「ひだまりスケッチ」は12か月のうちのある月の一日を描く内容なので、それぞれのストーリーごとに、舞台となる日の季節で色を使い分けたりしました。それも、作品になじんだかなと思っています。そういった、これまで積み重ねていったものは、今度も変えずに続けていくつもりです。

―ところで、視聴者の方からの感想で一番多かったものはどんな内容でしたか?

新房: よく聞こえてきた感想としては、「富士山」です。いろいろな意味で有名になったなと。あれは「さよなら絶望先生」の原作漫画にも出たので、結構有名っぽいです。

―第1期との具体的な内容の変化はありますか?

新房: 第1期と全体的な雰囲気などは同じではあるものの、随所をいろいろな形でパワーアップさせたいと思っています。その中で、たとえばキャラクターに関しては、第1期の時には脇キャラだった人たちの登場シーンも増やして、その中で、登場がレギュラー化する人がいてもおもしろいと思っています。メインの4人を中心としながらも、吉野屋先生や校長先生はもちろん、沙英のライバルである夏目や、ひだまり荘の大家さんなども登場が増えるかもです。ただ、作品の雰囲気的なものは決して変わらないように心がけています。第1期を好きな人にも楽しんでもらえる変化とパワーアップをめざしています。

―メインの4人や、吉野屋先生、校長先生といったレギュラー陣には変化があるのでしょうか?

新房: 相変わらずです。あえて何かが変わることはありません。いい意味で相変わらずの毎日が、そこにあります。エピソード的に、これまでの時系列の中にある一日一日を描くので変わりようがないというのもありますし、あえて変える必要はないと思っています。

―第1期の最終回で登場した智花には出番がありますか?

新房: どうでしょうか? 出てくるような、出てこないような……。第1期で描かれた〝あの〟やりとりが、現実のものになったらいいな〜とは思っています。ただ、第1期に比べて登場キャラクターが増えることで、今度始まる「×365」から入った人がすんなり作品世界に入れるのかという部分は、蒼樹先生が気にされていました。それは、そうならないようにシナリオ的にも反映させる予定です。第1期を見なくても問題なく楽しんでもらえると思いますが、第1期の内容を知ってから見ると、もっと楽しめると思います。

―蒼樹先生が演じられたキャラクター「うめ先生」が本筋に絡むなんていうことはありますか?

新房: 残念ながら、本編に絡むことはないような気がします。緑色のうめ先生とは別に、本編内に蒼樹うめ先生という人間のキャラクターを出そうと思ったのですが、残念ながら御本人に却下されました。

―そういった〝ネタ〟的な部分もこの作品の楽しみのひとつですが、「『×365』ではこんなことをやろうと思っている」という願望や「こういうことをやってみたい」という野望がありましたら、可能な範囲で教えていただけますでしょうか?

新房: 全体としては、第1期よりもさらに散りばめようかなと思っています。たとえば「2階の奥の203号室は、今一体どうなっているのか?」なんてことが明かされるとおもしろいかなと思っています。ひだまり荘の4人に対して、新たな絡み方をするキャラクターが出てきてもおもしろいですよね。今、みんなでいろいろと考え中です。

―改めて、監督が思う「ひだまりスケッチ」の魅力とは、どういったところでしょうか?

新房: 内容全体的な面に関して言えば、蒼樹先生が原作で描かれた、ゆのたち4人のキャラクターが魅力的であったことが、作品としての大きな魅力だと思います。そして、各話で描いているのは彼女たちの1日ですが、人の人生は違う毎日が365日繰り返されることでその人の人生になるので、各話で描いたその違う毎日を楽しんでいただき、最終的にはその先にある彼女たちの人生の1ページ全体を楽しんでいただけたのかなと思っています。そして、演出的な面に関して言えば、通常のゆったりしているアニメだと各話がたいだい二百数十カットなのに対して、「ひだまりスケッチ」は激しい動きのあるアクションものに近いような、とても多いカット数で表現しています。

―それは、この作品特有のものだといえますね。

新房: そういう意味では生活ものっぽくない生活ものなんですよね。服を着たりドアを開けたりといった、何かの途中となるようなものはあえて表現せず、生活芝居ではなくテンポで作品を繋いでいます。ただ、生活芝居という部分で言えば、彼女たちのセリフにはすごく注力しています。でも、カット数の多用という演出方法も、さっき第1期の生かし方という部分で答えたのと同じで、最初から考えていたわけではありません。やっていくうちにその方法論を積み重ねてきて、それが作品に合う仕掛けだと思って、ようやくなじんで今に至っているという感じです。

―「×365」を期待している読者へ向けて、メッセージをお願いいたします。

新房: ストーリー的には、「×365」だけでも楽しんでもらえるものをつくろうとは思っていますが、「×365」を見ながら第1期を見ると、すごく楽しめるものにしたいなと思っています。そういった意味では、〝あの〟エピソードの次の日を描くかもしれません。第1期と「×365」のストーリー的な繋がりに関しては、先ほども言いましたが、生活ものの醍醐味は単なる一日を描くことだけではなく、続いているからこそそれぞれの毎日が出来ていくことだと思っているので、出来る限り繋げていきたいなと思っています。あと、特別編でも出てきた「おしゃれ探偵ラブリーショコラ」という「ひだまりスケッチ」の中だけのTV番組があるのですが、あれは実はアニメではなく昼メロなんです。彼女たちが見ているのは再放送なのですが、その続編となる新作を描こうかなと思っています。ただ、彼女たちの後ろでしか描かれないので、わかりづらいとは思いますが……。

新房昭之 プロフィール

しんぼう・あきゆき/主な代表作は「さよなら絶望先生」「ぱにぽにだっしゅ!」「ネギま!」「魔法少女リリカルなのは」など。’08年1月からは「俗・さよなら絶望先生」の監督をつとめる

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